サステナビリティファイナンス

サステナビリティファイナンス・フレームワーク

ヒューリックリート投資法人(以下「本投資法人」といいます。)は、サステナビリティファイナンスによる資金調達を通じ、サステナビリティに関する取組みをより一層推進するとともに、ESG投資に関心を持つ投資家層の拡大を通じた資金調達基盤の強化を目指します。

サステナビリティファイナンス・フレームワーク

資金の使途

ア.サステナビリティファイナンスの投資対象となる適格クライテリア

本投資法人は、サステナビリティファイナンスで調達した資金の使途は、下記に定義するグリーン適格資産及びソーシャル適格資産のそれぞれの要件を満たす資産(以下「サステナビリティ適格資産」といいます。)の新規取得資金(取得資金のリファイナンスを含みます。)とします。

イ.グリーンファイナンスの投資対象となる適格クライテリア

グリーンファイナンスで調達した資金の使途は以下の通りとします。

  • A)グリーン適格資産の新規取得資金(取得資金のリファイナンスを含みます)
  • B)改修工事等の資金
<適格基準>

A)グリーン適格資産

以下の第三者認証機関の認証のいずれかを取得済又は取得予定の資産(以下「グリーン適格資産」といいます。)

  • DBJ Green Building認証:3つ星、4つ星、5つ星
  • BELS:3つ星、4つ星、5つ星
  • CASBEE不動産評価認証:B+、A、又はSランク
  • LEED認証:Silver・Gold・Platinum

B)改修工事

以下のいずれかを満たしていること。

  1. 上記 A)のグリーン適格資産の認証のいずれかにおいて星の数又はランクの1段階以上の改善を意図した改修工事
  2. エネルギー消費量、CO2等の温室効果ガス排出量又は水使用量のいずれかを30%以上削減を意図した改修工事
  3. 再生可能エネルギーに関連する設備の導入又は取得
ウ.ソーシャルファイナンスの投資対象となる適格クライテリア

ソーシャルファイナンスで調達した資金の使途は、介護付有料老人ホーム(以下「ソーシャル適格資産」といいます。)の新規取得資金(取得資金のリファイナンスを含みます。)とします。

調達資金の管理

A)グリーンファイナンス

各決算期末時点において本投資法人が保有するグリーン適格資産の帳簿価額の合計に当該決算期末の総資産有利子負債比率を乗じて算出された負債額(以下「グリーン適格負債額」といいます。)をグリーンファイナンスの上限額とし、各決算期末時点のグリーンファイナンスの残高合計額がグリーン適格負債額を超過しないよう管理します。

<グリーンファイナンスの調達資金管理(注1)
  • 保有資産及びグリーン適格資産については、第19期末時点(2023年8月31日時点)で保有している資産(ヒューリック銀座7丁目ビルを除きます。)を記載しています。また、第三者認証機関の認証については、2023年10月17日時点における取得状況に基づいています。
  • 金額については、第19期末時点(2023年8月31日時点)における各資産にかかる帳簿価額を百万円未満を切り捨てて記載しています。
  • 金額については、百万円未満を切り捨てて記載しています。

B)ソーシャルファイナンス

各決算期末時点において本投資法人が保有するソーシャル適格資産の帳簿価額の合計に当該決算期末の総資産有利子負債比率を乗じて算出された負債額(以下「ソーシャル適格負債額」といいます。)をソーシャルファイナンスの上限額とし、各決算期末時点のソーシャルファイナンスの残高合計額がソーシャル適格負債額を超過しないよう管理します。

C)サステナビリティファイナンス

サステナビリティファイナンスに組み入れられているグリーンファイナンスのプロジェクトもしくはソーシャルファイナンスのプロジェクトを対象として、当初グリーンプロジェクトもしくはソーシャルプロジェクトに充当した金額をそれぞれグリーンファイナンス/ソーシャルファイナンス調達額の範囲内で管理します。

レポーティング(抜粋)

A)年1回、以下の項目を本投資法人のウェブサイト又は各種開示資料において公表します。

  • 本フレームワーク(サステナビリティファイナンス・グリーンファイナンス・ソーシャルファイナンス)に基づいて調達した資金に未充当がある場合は、その充当状況
  • 本フレームワーク(サステナビリティファイナンス・グリーンファイナンス・ソーシャルファイナンス)に基づいて調達した資金が存在する間はスキーム毎のファイナンスの残高がスキーム毎の適格負債を超過していないこと

B)グリーンファイナンスにより調達した資金が存在する間は、年1回、以下の項目を本投資法人のウェブサイト又は各種開示資料において開示します。

  • グリーン適格資産の認証の取得状況及び認証の評価
  • グリーン適格資産の全体として、エネルギー消費量、CO2等の温室効果ガス排出量及び水使用量(但し、入手可能な資産に限ります。)
  • 改修工事等を実施したグリーン適格資産の改修前及び改修後のエネルギー使用量、CO2等の温室効果ガス排出量又は水使用量のいずれか

C)ソーシャルファイナンスにより調達した資金が存在する間は、年1回、以下の項目を本投資法人のウェブサイト又は各種開示資料において開示します。

  • 建物および賃貸借の概要
  • 入居者の状況・施設の概要(居室数、定員数、入居者数、入居率等)
  • オペレーターの概要
  • 期末時点の不動産鑑定評価額
  • 本投資法人のヘルスケア施設への投資額の推移
  • 24時間看護体制サービス・健康管理等医療サービス
    (但し、介護事業者の承諾が得られない等の事情がある場合は非開示となります。)

D)サステナビリティファイナンスにより調達した資金が存在する間は、年1回、以下の項目を本投資法人のウェブサイト又は各種開示資料において開示します。

  • サステナビリティファイナンス調達資金を充当した各サステナビリティ適格資産に係る本B)に記載の事項
  • 全サステナビリティ適格資産に係る本C)に記載の事項

また、調達資金の当初の充当状況が事後的に大きく変化し未充当資金が発生した場合には、本投資法人のウェブサイト等で開示します。

資金充当状況レポーティング

グリーンボンド発行残高 5,000百万円
グリーンボンド未充当額
グリーンローン借入残高 6,690百万円
グリーンローン未充当額
ソーシャルファイナンス発行残高
ソーシャルファイナンス未充当額
サステナビリティファイナンス発行残高
サステナビリティファイナンス未充当額

グリーンボンドの発行状況

発行額
(百万円)
利率
(%)
発行年月日 償還期限 摘要 プレスリリース
第6回無担保投資法人債
(特定投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)
3,000 0.270 2020年
10月29日
2025年
10月29日
無担保
無保証
PDF
第7回無担保投資法人債
(特定投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)
2,000 0.330 2022年
5月24日
2027年
5月24日
無担保
無保証
PDF
合計 5,000 - - - - -

グリーンローンによる借入れ状況

借入先 借入金額
(百万円)
利率
(%)
借入実行日 返済期限 摘要 プレスリリース
農林中央金庫
株式会社りそな銀行
株式会社SBI新生銀行
株式会社あおぞら銀行
1,500 0.76300
(注)
2022年
2月28日
2030年
2月28日
無担保
無保証
PDF
株式会社三菱UFJ銀行 2,190 0.90250 2023年
5月31日
2030年
5月31日
無担保
無保証
PDF
株式会社みずほ銀行 1,000 基準金利(全銀協3ヶ月日本円TIBOR)に0.170%を加えた利率 2024年
2月29日
2028年
2月29日
無担保
無保証
PDF
株式会社りそな銀行 1,000 基準金利に0.210%を加えた利率 2024年
2月29日
2029年
2月28日
無担保
無保証
PDF
日本生命保険相互会社 1,000 1.02375% 2024年
2月29日
2030年
2月28日
無担保
無保証
PDF
合計 6,690 - - - - -
  • 金利スワップ契約締結により固定化されています。

インパクト・レポーティング

本投資法人が保有するグリーン適格資産

物件名称 取得済の第三者機関の認証 帳簿価額(百万円)
(注2)
ヒューリック神谷町ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 55,369
虎ノ門ファーストガーデン DBJ Green Building認証:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Sランク
7,918
ヒューリック高田馬場ビル CASBEE不動産評価認証:Aランク 3,694
ヒューリック神田ビル BELS:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Aランク
3,461
ヒューリック神田橋ビル BELS:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Sランク
2,422
ヒューリック蛎殻町ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 2,131
御茶ノ水ソラシティ DBJ Green Building認証:5つ星 35,760
ヒューリック東上野一丁目ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 2,748
ヒューリック虎ノ門ビル DBJ Green Building認証:4つ星
BELS:3つ星
17,621
ヒューリック渋谷一丁目ビル CASBEE不動産評価認証:Aランク 5,074
ヒューリック東日本橋ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 3,499
ヒューリック神保町ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 1,536
番町ハウス CASBEE不動産評価認証:Aランク 2,772
ヒューリック浅草橋ビル DBJ Green Building認証:5つ星
BELS:3つ星
4,412
ヒューリック両国ビル BELS:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Aランク
5,429
ヒューリック浅草橋江戸通 CASBEE不動産評価認証:Aランク 5,336
ヒューリック中野ビル CASBEE不動産評価認証:Aランク 3,219
ヒューリック麹町ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 12,567
ヒューリック八王子ビル BELS:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Aランク
4,798
ヒューリック王子ビル CASBEE不動産評価認証:Aランク 5,324
大井町再開発ビル2号棟 DBJ Green Building認証:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Sランク(注3)
9,396
大井町再開発ビル1号棟 DBJ Green Building認証:3つ星
CASBEE不動産評価認証:Sランク(注3)
6,443
ヒューリック神宮前ビル CASBEE不動産評価認証:Sランク 2,627
HULIC &New SHIBUYA BELS:5つ星
CASBEE不動産評価認証:Aランク
3,061
ヒューリック志村坂上 BELS:5つ星 7,170
ヒューリック目白 BELS:4つ星
CASBEE不動産評価認証:Sランク
5,597
合計 219,396
  • グリーン適格資産については、2023年8月31日時点で保有している資産(ヒューリック銀座7丁目ビルを除きます。)を記載しています。
  • 金額については、第19期末時点(2023年8月31日時点)におけるグリーン適格資産にかかる帳簿価額を百万円未満を切り捨てて記載しています。
  • 大井町再開発ビル2号棟・1号棟を一体の建物として認証を取得しています。

エネルギー年間使用量

エネルギー年間使用量
(MWh)
CO2等の温室効果ガス年間排出量
(t-CO2)
年間水消費量
(千m3)
2022年 33,630 12,991 134
  • 実績値(ポートフォリオ全体)の算出に当たり、対象物件の範囲は、以下のとおりです。
    ・年間を通して保有しているグリーン適格資産を対象としています(データの入手が可能な物件に限ります。)。
    ・本投資法人が共有持分を保有するグリーン適格資産については、各年の年初時点において本投資法人が保有する共有持分に相当する数値をもとに算出しています。
  • CO2等の温室効果ガス排出量は、エネルギー消費量に環境省「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」における係数等を乗じて算出しています。
  • 大井町再開発ビル1号棟にかかる各種数値は、大井町再開発ビル2号棟にかかる数値と合算しています。

外部評価

本投資法人は、グリーンボンドに対する第三者評価として株式会社日本格付研究所(以下「JCR」といいます。)より「JCRグリーンボンド評価」の最上位評価となる「Green 1」の本評価を取得しています。また、本サステナビリティファイナンス・フレームワークに対する第三者評価として同じくJCRより最高位となる「SU 1(F)」の評価を取得しています。詳細は、以下のJCRのホームページをご参照ください。

https://www.jcr.co.jp/greenfinance/

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